「わ、わ、わた、私ね、アームのこと」

「おう」

ソワソワと落ち着かない様子のカオ。
と、内心ではソワソワとしているゴールドアーム。

ずっとアームはカオのことを好いてきた。はじめは、怖がっていたカオも、徐々にだがアームや、フット、マスクと仲良くなっていった。

実を言うと、アームは自分の気持ちをすでに伝えてはいるのだが、カオの気持ちを聞いていない。

「アーム、えっと!アームの…」

「兄貴ー!」

こうして邪魔が入ってしまうからだ。
弟はとてもタイミングが悪いのである。

「マスク!お前今から走り込みしてこい!」

「ど、どうしたんだよアーム兄貴」

アームの形相が険しくなる。

「カオも居たか!なら一緒にグラウンドに」

「マスク!」

怒鳴られたゴールドマスクは肩をビクつかせて、何をそんなに怒っているのかとカオの背後に隠れた。

「たく…いいところでいつも…」

「兄貴ー!試合の話が来たぜ!」

「フットー!!」

タイミングが悪いのは、弟2人だ。
次にやって来たゴールドフットに、アームは膝から崩れ落ちた。

「アーム、疲れてるんじゃない…?」

「兄貴大丈夫か?」

「そうなのか兄貴?」

優しい弟たちにアームは、お願いだから2人にしてくれと強く願った。