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我が強く、カオは乙女であった。
清くお嬢様をしている。
いや、お嬢様ではなかった。
お嬢様ではなかったが、清く真っ直ぐ乙女である。
「ごきげんよう!今日はたくさん話せるといいなと思って来ました、えへへ」
カオは連日、ゴールドアームに会いに来ている。
「話せるぜ、まず」
「なんでしょう」
ワクワクと話を待つカオをゴールドアームが指差す。
「お前パンツ丸見え」
キャー!と雄叫び声をあげ、スカートを直すカオ。
スカートも乱れるはずである。なぜなら、アームに会うため、草をかき分け塀を乗り越え、ここへやって来ているのだ。
お嬢様と言うには程遠い。
「見た?見てしまったんですか…私の下着を」
「見せてたんだろ」
またキャー!と雄叫び声をあげるカオの声を聞いて、入り口からゴールドマスクがひょっこり顔をだしてこちらを伺う。
「アーム兄貴、またカオ来てるのか?」
「おーマスクゥ、こいつのパンツ青」
「言わないでくださいよ!」
へ、へえ…とポソポソと言いながら少し赤くなり、マスクはゆっくり顔を引っ込めていった。
「マスクさんと気まずくなっちゃうじゃないですか!」
「ハハハ!」
なんてことをしてくれたんだと考えながらも、カオはアームの顔に夢中になっていた。
いじわるされても好き。とまで思っていた。
「見せていいのは旦那様だけだって教えられてます!」
「怒るなよ、まあここ座れ」
カオバシバシと自分の隣を叩くアームに従う。
「ちゃんといろいろ話してやるからよ」
「は、はい!お願いします!」
そして今日もアームに惚れて惚れて仕方がないカオは日が暮れるまで話を聞いていた。
同じ日、ゴールドフットはなぜか頭を抱えて赤い顔をして悩んでいるマスクを見かけたらしい。