ブドウ糖

キッドはイライラしていた。

いつものことだろうと思う人もいるが、イライラしている相手はキラーなのだ。
それはキラーの鈍さに。

キラーはまるでカオの想いに気がつかないのだ!

「キラーさん、今日のごはんどうですか」

「うまいぞ、キッドが好きそうな味だ」

キッドは頭を抱えていた。慕ってくれているキラーは嬉しいのだが、キラーはキッドのことばかりだという。

「私はキラーさんが好きなんですけど」

「おお!キッドにも言ってやってくれ、喜ぶぞ」

とことんキラーはわかっていない。

「なあキラー」

「どうしたキッド」

「キラー、おまえは鈍すぎる」

「何を言っているんだ。キッドこそ鈍いぞ、カオのことを何も察してやれないのか?」

大馬鹿野郎かと思わず声を荒げるキッド。

「カオが好きなのはテメーだ馬鹿!何をトンチンカンな勘違いしてやがる!」

「な、そんなわけ、キッドじゃないのか?」

「なんでそんな勘違いができんだよ!」

キラーはキッドに初めて説教をされた。こんなことはもう無いだろう。

勘違いキラーはしばらくこの話をからかわれることになる。