再生マシーン
「こういうものは好きか?」
キラーがカオに差し出したのは花束だった。
「好きです」
そう答える。今まで好きか嫌いかと選べるような立場にいたことがなかったカオだが、嫌いではなかった。
「カオ、これは好きか」
またある時、キラキラした腕輪をもらった。
「えっと…好きです」
カオは前と同じく、好きだと答える。
そんなやりとりが何度もあった。好きかと聞かれ、好きだと答えた。
「どうして、キラーさんはわたしに同じ質問をするのですか」
「好きだからだよ」
「質問することが?」
「半分当たりだ。カオに好きだと言われているようで、それが好きだ」
そんなことが。カオが目を丸くすると、キラーは小さく笑った。
「カオは、おれが好きか」
「好きです」
最初からそう聞いてくれれば、いくらでも好きと言ったのに。
いろんな好きの言い方に意味があると、キラーはまた笑っていた。
「キラーさんは、わたしのこと好きですか」
「いいや、愛してる」
話をすることは、キラーの方が随分と巧みであった。