「カオ好き好き!愛してるネ!」

トップジョイを、シルバーキャッスルの面々が見守る。またやってるなと思いながら。

一目惚れをしたトップジョイは毎日カオにアプローチをかけていた。
アプローチというより押し売りのようだが。

「ミーはカオとカップルになりたいネ!」

「諦めろトップジョイ」

「そうだぞ、毎日困らせてるだけじゃねえか」

落ち込むトップジョイ。
見慣れたというよりも、見飽きた風景にシルバーキャッスルは嫌気が指していた。

トボトボと去って行くトップジョイの背中には哀愁が漂う。

「なあカオはトップジョイのことどう思ってんだよ。いい加減、アイツにわからせてやらねえと」

そう言いだしたのはマッハウインディだ。

「トップジョイは好きだけど…」

「好きなのかよ!」

「ちょっと見てくる」

トップジョイのところへ向かったらしいカオを見ながらウインディは「なんでえ、結局両思いってわけだ」とつまらなさそうな顔をした。

「どうやったら好きになってもらえるかわからないネ…」

ハア、とため息をつくトップジョイ。
河辺に座り込んでいた。悩む時は、いつもここだ。

「トップジョイ、隣座っても良い?」

人間のようにビクッと体を揺らし、トップジョイは声の主の方を向いた。恐る恐る確認すると、悩みのタネのカオである。

「もちろん座って欲しいネ」

そう答えると、隣に座るカオ。
距離が近いとドキドキしてしまう。トップジョイは柄にもなく緊張していた。

「トップジョイ」

「カオ」

「あの、トップジョイはアイアンリーガーでしょ。だから人間の私でいいのかなって」

トップジョイは単純に考えたことがなかったことだが、たしかに自分はアイアンリーガーで、カオは人間だ。
それでも、トップジョイはすぐに答えは出ていた。

「ミーはカオが猫でも車でも好きになっていたと思うネィ」

「そうなの?」

「初めて会った時、ビビビッときたヨ」

へらっと笑ったトップジョイ。

「私もビビビッときたことあるよ」

「えっ!誰ネ!?マグナム?GZ?ブルアーマー?リュウケンだったら勝ち目が無いヨ!」

カオはトップジョイを指差した。

「私もトップジョイ好きだから」

「じゃじゃじゃじゃあ!それじゃあ!ミーたちは両想いネ!」

トップジョイはビョンビョンと跳ね上がり、カオの両手も掴んで跳ねて喜んだ。

それが突然ビタ!と止まると、トップジョイはカオを見つめ始めた。

「ト、トップジョイ…?」

「んー」

その後、顔を近づけてきたトップジョイに、パァン!と大きな音を立てて平手打ちと、大きな悲鳴が襲った。




「ほっぺが痛いネィ…」

「いきなりビックリしちゃって…ごめんねトップジョイ」

トップジョイを慰めに行ったはずのカオが連れ帰ってきたのは、平手打ちを食らったトップジョイであった。そのために皆、何があったのか気になって仕方がなかった。