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カオは、すうすうと寝息を立てていた。座ったまま寝てしまったようだ。
隣に座るトップジョイ。
トップジョイは顔を覗き込み、寝ていることを確認すると、カオと自分との距離を詰めた。
そして恐る恐るとカオの肩に手を回そうとする。
「…ん、あれ?トップジョイ…」
「!」
トップジョイは慌てて手を引っ込めた。
あと少しだったのに、残念。
両想いなのがわかったトップジョイは、なんとかカオともっと仲良くなろうとしていたが、なかなか距離が縮まらない。
「カオ、こんなところで寝てたら風邪ひくネ!」
「うん。なんだか最近天気が気持ちよくてつい…」
ウトウトするカオは、ついトップジョイの肩にもたれかかってしまう。
ドキッ。トップジョイの心は跳ねた。
季節の変わり目、風がそよそよとカオの前髪をすくう日中。またすうすうと寝てしまったカオに、トップジョイはゴクリと固唾を飲んだ。
こんなに密着できるのなら、ずっと寝ていて欲しい。
自分がもし、ダークのスパイとしてずっと活動していたら、こんなに平和な時間は味わえなかっただろう。
トップジョイはカオの手に自分の手を添える。
「おかしいネ、ショックサーキットはもう無いはずなのに。カオと居ると、ギュッと胸が痛いことがあるヨ」
あ、手が柔らかい。そう感じたトップジョイはカオの手を握った。
「ミーのお嫁さんになって欲しいネィ」
手を握られたことで、うっすらと目覚めたカオは、トップジョイの言葉に、小さくウンと答えた。
夢か現実かわからない、ぼんやりとした意識の中での出来事だった。
夢だったのかもしれない。そう思った理由は、目覚めた時、トップジョイが居なかったからだ。
「トップジョイの夢だったのかな」
カオは体をううーんと伸ばすと、トップジョイの姿を探す。
しかしトップジョイは姿を見せることはなかった。
「聞かれてないと思ってたネィ…どんな顔して会えばいいかわからないネ…」
そうブツブツと言いながら小さくなって、隠れていたからだ。
カオがトップジョイが言ったことをよく覚えていないとわかるまで、あと半日。