オーガニック
「これ、御手杵に咲いてた桜なの」
そう見せてきた一枚の花びら。
話を聞くと、御手杵殿の髪に桜が引っかかっていたらしい。それを大事そうに持っている主の顔は、どこか幸せそうであった。
「主は、御手杵殿が特別…なのですか」
「わたしはみんなが特別ですよ。おかしなこと聞いて、どうしました」
どうしたのだろう。ただなんとなく、だろうか。主は御手杵殿に特別好意を持っているのではないかと、少し気になったのだ。
「御手杵殿に負けないように、手柄を立てねばと思いました」
「ふふふ、頑張ってください」
今日は疲れるのが早かった気がする。
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