部屋に入ると、ゴールドマスクがカオの手を握りしめていた。

「なにしてやがる!マスクてめえー!」

「あ、兄貴」

「フット!練習終わったの?」

2人の質問に答える前にゴールドフットはマスクからカオを引き離す。

「フットが妬いてる!マスクありがとう!」

「ああ!成功だぜ!」

「何が成功なんだよ!」

マスクの頭にゲンコツを振り落とす。
マスクは叩かれたところを摩り、説明を始めた。

「フット兄貴が妬いてるところ見てーってカオが言ったんだよ、言い出しっぺは俺じゃねえ!」

「お前も協力してんじゃねえか!同罪だっての!」

「マスクじゃなくてアームさんに頼めば良かった!」

「誰に頼もうが同じだろ!」

次はカオの頭を小突いた。
今日は容赦がない。

「でも思ってた通り、フット兄貴焦ってたぜ」

「マスクが言うなら私の幻じゃない。フットが妬いた!バンザイ!」

「あーあーうるせー奴らだ!」

耳を塞ぐ仕草をするフットの周りで、キャッキャとはしゃぐマスクとカオ。
あまりにはしゃぎ、からかいすぎたのか、フットはすっかり拗ねてしまった。

「フット?」

カオが背中に寄り添うと、フットはビクリと反応をみせた。

「好きなのはフットだよ」

くるくると指を回しながら背中をなぞる。すると、ため息がひとつ。

「当たり前だ、俺のカオだぜ」

他の奴に渡してやるかよとフットは続けようとしたが、カオは倒れた。

「おい!どうした!」

「フット兄貴ってたまにすげえことをサラッと言うよなあ」

「俺何か言ったか!?」