あなたの味好み


「長谷部さん、大好き!」

「ハッ…お、俺も好きです」

勢いよく障子を開け、言い放たれた言葉を受け止める長谷部。

「お味噌汁にさつまいもを入れてくれたのは長谷部さんだと聞いて飛んで来ました。私あれ大好きです!」

着席。

長谷部はなんだ味噌汁の話か、と一度落ち着く。
カオはにこにこと感動したことを話し続けていた。役に立てて嬉しいのだが、何故か気落ちしている。

「長谷部さん、また作ってくださいね」

「ええ勿論。これからも主の為に尽くしましょう」

「小さなことでも長谷部さんは気がついてくれますから、もう充分ですよ」


もうすぐ畑にエンドウ豆ができるらしい。
毎日水をやる長谷部は、次の晩御飯の栄養について考えていた。