確かに本当
主人であるカオは才色兼備というのでしょうか、できないことなど無いのでしょう。
「ヒック」
できないことなの無い、そうシャックリですらこなしてしまう。起こそうと思ってできる現象ではないと思いますが、きっとカオはわざとシャックリを…
「ちょっと!心の声がヒック!漏れてるわよ!」
「おや声に出ていましたか。シャックリとは、ふふ…カオも人の子だったのですね」
「シャッヒック!クリを止めるヒック!術なんて考えたことなかったもの、ヒック!どうしたら止まヒック!」
トリスタンは机に突っ伏して含み笑いをする。こうも必死なカオは初めて見た。それに完璧主義の主人がシャックリごときで右往左往している様がとても愉快だったのだ。
「あなヒックたは知らないのシャヒック!リの止め方」
「知っていますよ。ではまず目をぐるぐると回してください」
カオは言われた通りに目をぐるぐると動かす。
「次に鼻をつまんで足をバタバタと、そう足首を動かすように」
カオが足を動かすと、またヒック!とシャックリをする。ヒックヒックヒックと三連発だ。
「止まらないじゃない…」
「嘘ですからね。どれだけあなたが馬鹿なことをするのか試したのです」
涼しい顔で言い切るトリスタンにカオはワナワナと震える。口を抑えて笑い始めるトリスタンに恥ずかしさが込み上げてきた。
「馬鹿にしたのね!あなたはいつもいつもいつも!」
「ははは止まったじゃありませんか」
「怒りは止まらなくなったわよ!」
ぼこぼことトリスタンの胸を叩く度にトリスタンの笑みは大きくなった。