飯屋
「今日の料理、いつにも増してうまいな」
「あら! どうしてかしら?」
ラードゥガで夕食を摂るシスをにこにこと眺めるファスティバ。距離を詰めて来たファスティバに、料理の知識がない自分に理由はわからないぞとシスはまた料理を口に入れる。
「今日のはカオちゃんが作ったの! よかったわ、シスくんの口に合ったのね!」
「ブッ!」
驚きシスは吹き出した。愛だわ愛だわと騒ぐファスティバにシスは顔を赤くする。
「カオちゃんの愛のスパイスが効いたのかしら?」
「うまいものをうまいと言っただけだ。カオは関係な……」
「カオちゃーん! シスくんが美味しかった愛してるって言ってるわー!」
「ばっ! やめろぉ!」
奥で片付けをしていたカオは真っ赤になり返事ができなかった。内緒にしてって言ったのに、と一人で呟きながら口に合ったことで安心しながら、恥ずかしくもあり嬉しくなっていた。
「おかわりあるわよ」
「フ、フン。貰う、が……今日は腹が減っているだけだからな。カオの飯だからじゃないぞ」
「カオちゃーん! カオの料理を毎日食いたい愛してるって言ってるわー!」
「ひ! だからやめろぉ!」
ドタバタと騒ぐ席におかわりを持って行くとカオは「今度お店じゃない時に作っても良い?」と尋ねて来た。黙って頷くシスに、愛だわ〜とファスティバはまたうっとりとした。