グビグビ


レヴィオンの温泉旅行からしばらくしてからのこと。

「どうですか、カオさんも」
「で、でも」

星屑の街の兄弟たちと再び温泉街へ行くことになったカトルとエッセル。前回は耳を出したくないからという理由と、十天衆の懇親会だからと留守番をしていたカオにカトルが声をかけて来た。シスが行くならと言うカオが俯いたため、渋々とシスもついてくるよう強制した。

「シスは、温泉どうだった……?」
「俺は」
「シスさんは一人で個室でしたから、良さなんてわかりませんよ。まったく、何しに来たんだか」

返す言葉も無く、シスは唇を噛んだ。

「カオさん、大丈夫ですよ。確認しましたが、シャワーキャップ類は良いそうです。隠したいところはそのままで、温泉を楽しみましょう」
「わあ本当! わたし、温泉入れるの?」
「ええ、もちろん」

温泉を楽しみにして目を輝かせるカオの横で、シスの顔は曇っていくばかり。反対にカトルの顔は明るくなっていくのだった。