サチカパ
代表としてサインをしてくるとシエテは奥の部屋へと進み、二人は控えの部屋で待たされることになった。
「石なのにあたたかいね」
不思議と冷たくはない石の造りに、テーブルを撫でる。すると、カツカツと早足な音が近づいて来た。シエテだろうかとカオはシスの顔を見るが、足音が違うとシスは顔を横に振った。
やってきたのは、金色の髪のエルーンの男。
「ヤーニエ、スーサチカパ」
またここの言葉だ。二人はパチクリと呆然、にこにことする男にどうしていいやらわからない。
「な、何て言ってるの?」
「俺にもわからん。貴様、わかる言葉で話せ」
「サチカパ」
さっぱりわからん、とシスがたじろいでいると、男はカオに近寄った。カオの手を握り(シスはこの時ムッとする)また「サチカパ」と話す。門でのシエテのように、男は言葉を探しはじめ、少しすると閃いたように口を開いた。
「ええと、スーはあなたのこと。サチカパ、妻にほしい、いうこと。これでわかるか?」
「わかりました。わか、え!」
「な!」
その後慌てて戻って来たシエテは「遅かったみたいだね」と苦笑いをしていた。