SV
パルデア地方へと今日は向かっている。
マクワは新しい地方で修行をしたり、トロッゴンやタンドンがわらわらといる場所の生態調査をしたりとやりたいことがあるそうなのだ。
「セキタンザン、マクワくんの子がいちばんかわいいね」
カオがセキタンザンをヨシヨシと撫で、くんくんと鼻を引っ付ける。ゴロゴロと気持ちよさそうにするセキタンザンに「そこを代わりなさい」とは言えずムスーとするマクワ。サングラスをかけてどうにか誤魔化すが、こっちがイチャイチャしたいのにという思いがポケモンにはバレバレのようで、セキタンザンはにやけるように主人を見ていた。
「アイスもサンドイッチも美味しそう」
「特にこの店では常連客にしか出さないメニューがあるとか」
「修行で来たわりに、お店のチェックしてるのね」
「まあこれもデートですから」
マクワはにこりとカオを見る。少し照れて、カオは思わずセキタンザンの手を握りしめた。
東3番エリアに到着すると、不思議なほどにタンドンが転がって生息しており、おもしろい地形になっていた。
「山道、大丈夫ですか? 修行の間は町で待っていても良いんですよ」
「じゃまにならないなら、大丈夫」
山を歩くと、学生たちが勝負をお願いしてきた。ジムリーダーだとはバレていないようで、マクワは難なく勝負に勝ちを繰り返す。若い芽を摘んでいるようでハラハラとしたが、手を抜くことは失礼だとマクワは話すのだった。
「捕まえたばかりのポケモンで勝負をする、その気持ちはわかります。でもやはり育ててこそ強くなるのがポケモンですからね」
ジムリーダーとしてのアドバイスをするマクワに、学生はすっかり小さくなっていた。
「マクワくん、指導者として熱が入っちゃったみたいね」
ツボツボに話しかけると、うにゃうにゃと手を動かしてツボツボは返事をした。