計算ミス

「また……というか、今回もやっぱり繋がっちゃうんだ」

オロロジャイアはそんな胸の内をコーヒーと共に一杯飲み干す。

視線の先にはシンクとカオが二人で並んで座っている。しかしながら、シンクもカオもこの世界では好きと伝えることはしていない。これがどういうことになるか、オロロジャイアは1000回以上体験していた。

342回目、シンクがカオを庇って死ぬ。そして次の戦いでグランの全力が減り、グラン死亡。
487回目、煮え切らないシンクをカトルが刺す。闇堕ちしたカオが魔力の暴走、グラン死亡。
496回目、カオを殺されたことによりシンクが力の暴走、全滅。
781回目、カオを助けずに進むとキメラ作りも始めた主人が獣人を売り捌き、グラン死亡。
978回目、カオをグランとくっつけようとしたところ、シンクが居なくなり、グラン死亡。

など。オロロジャイアは確信していた、この二人をくっつけておかないとまずいと。ひとつのターニングポイントはここだと。

「でもねー実際、お互い動かないんだよねーああもどかしい! はやく告白しろ!」

オロロジャイアはつかつかと二人に近づくと、シンクの肩をガッシリと掴んだ。

「ねえシンクくん! カオちゃんのことかわいいよねェ!? そう思うよねェ!!」
「な、なんだいきなり!」
「カオちゃんも! シンクくん好きだよねェ!」
「わ、わ……」

この後、恥ずかしさで逃げ出したカオを追いかけたシンクだが、来ないでと叫けばれてしまい、ショックを受けたシンクが家出。その隙に艇をならず者が襲撃、グランが足を滑らせて艇から落下し死亡。

また繰り返されることとなった。