氷河期

「かわいい姉がいながら! ぺーたん〜酷いでありんす〜!」

ぎゃいぎゃいと頬擦りする姉、うるティ。だからそれは誤解だと言っても聞かない。

「ぺーたんに指触れて良いのはわたしだけでありんす! 認めないでありんす!」
「もう姉貴離れろ!」
「命令するなんて! 反抗期……ぺーたーんー!」

スリスリスリスリスリスリ!
もう頬が晴れ上がる程に頬擦りをされて、我慢の限界となったページワンはうるティを蹴り飛ばし部屋から追い出した。蹴り飛ばし、蹴り飛ばし、蹴り飛ばした。

さて、姉を追い出したところで振り返れば隅っこで丸くなっている女あり。

「あ、あー。大丈夫か、何か、すまん」
「すまんくない、そんな、わひ」

パキパキパキ、と何の音だと思えばものすごい冷気を感じる。

「おい。どうし……」

ポンと肩に手を置けば、ゴッと音を成し体が凍り付けになってしまった。