湧き水

「いけませんページワン様!」
「だから大丈夫だって言ってるだろ」

カオがページワンを追いかけ回している。今日は飛び六胞に入ろうとしてページワンに奇襲をかけた者がいたのだ。もちろん、返り討ちに合わせたのだが、カオは怪我をしていないか見せろと聞かないのである。


「ほら、おれの体は丈夫なんだよ!」

見てみろ!とページワンが上着のボタンを外して開いて肌を見せれば、カオは破廉恥だと悲鳴をあげていた。

「おまえが見せろって言ったんだろ」
「そうでした。つい、露出狂に会ったような反応を……」
「おまえなぁ」

ページワンが自身で服を直そうとすれば、それよりもサッと早く手を出しカオがプチプチとボタンをかけていく。気恥ずかしくなって固まってしまい、されるがままカオにネクタイをかけられる。

「もう夫婦してんのか、ぺーたん」
「う、るさい」

ササキにからかわれて、フンと遇らう。しかしカオはスルーできないようで、ボワっと顔が赤くなった。

「そうです、何をおっしゃいますやら」
「おいまた雹が出てるぞ、頭から」

ポコポコと湧き水のように大きめの雹がカオの頭から出てくる。カオならに能力の努力をしているようで、最近では様々な反応が見られていた。

「まあ今更女が増えたからと言って、ぺーたんには姉ちゃんが一人増えたみてえなもんか」
「勝手に言ってろ」

ワハハとササキの太い笑い声が響く。
確かに、カオと自分はどういう関係なのかわからなくはある。ページワンは姉貴じゃないのは確か、しか確信がない。

日々、ページワンの悩みは増えていくのであった。