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「あっ」

「あっ」

俗に言うラッキースケベが起こった。
カオが着替えてるところに入ってきてしまったゴールドフット。

黙ってそのまま扉を閉めて、フットは立ち去ろうとしたが、すぐに扉が開いた。


「フット!これはラッキースケベだよ!お祝いしなきゃ!」

「わ!馬鹿出てくんな!」

「キャミソールだから大丈夫!」

「大丈夫じゃねえ!少しは恥じらえってんだよ!」

扉を閉めようとするフットと、扉を開けようとするカオの攻防。

「ここで襲わなくて男として情けなくないのー!?」

「女が言うことじゃねえだろ!」

「フットが堅物すぎるだけよ!思ったより胸があるなあとか思いなさいよー!」

「人間の肉なんぞあっても無くても気にしちゃいねえよ!」

「酷い…!」

わーっと泣き始めてしまったカオを、嘘泣きなのだが、ほっておくと本当に泣かれても困るので、こら泣くなとあやす。

キャミソールが少し長く、見えそうで見えない下半身に目のやり場を困らせる。

「アーちくしょう!」

「フット…?」

「俺だってな!男なんだよ!」

「う、うん」

「易々とンな格好見せてんじゃねえ!抑えんの大変なんだぞ!」

カオは固まってしまった。フウフウと荒く息をあげるフットはあまり見たことがない。

フットも、アイアンリーガーも羞恥があるのだなと思った。

「フットもそういう気…ちゃんとあるんだ。びっくり、した」

「悪いかよ」

カオはキャミを引っ張り、できるだけ下着を隠そうとした。その仕草がまた刺激になるので、フットは目を泳がせた。


「へへへ、何か急に恥ずかしくなってきた!服着てくるから待ってて!買い物行こ!」

「おい行くなんて一言も!」

「フットは優しいから一緒に行ってくれるよ」

「だー!わかった早く着てこい!」


その日、カオはゴールドマスクにフットはかわいい!と何度も力説したという。マスクとしては兄がかわいいとはピンとこない話なのだが、とにかく兄が好かれているようで良かったと話を聞いていた。