習う


「ここでは何をするの」

それはおれが聞きたい。女を売り飛ばす道は考えられず、これならエンジンやパーツになってくれていれば良かったものを。自分の願いを恨むしかない。

「グローグーは腹が減っている。腹ごしらえが先だ」

グローグーを連れて歩こうとすれば、ペリが「デートじゃなかったのかい?」と口を挟む。幸いにも、デートも何をすれば良いかわからないと生命体は首を傾げたので、相手がわからないのならば適当に歩いて帰ってくれば良いのだと安堵した。

しかし安堵したのも束の間。
さっさと行くぞと声をかければ、ペリが「バカだね!手くらい繋ぐもんだよ!」と生命体と手を繋がせた。

「な……!」

ぶわっと汗をかいた。良い歳したおっさんが何してると思われるだろうとペリをアーマー越しに睨む。
そんなおれの睨みも気にせず「これがデート」とえへへと生命体は笑った。ドキュンと何かを撃ち抜かれる音がした……気がする。

グローグーの腹が満たされる店を探して歩き出せば、「デートをマスターする。ママになるために」と生命体は意気込んでいた。