ウインディって鈍感だよねって話をトップジョイにしたところ、知らなかったの?と返された。

ウインディは自分しか見ていないのかもしれない。と、思うことが多々あって、練習や試合を応援しても、自分は多くの中のひとりとしか思えない。


「おいカオ」

もんもんと一人で考えていたところ、ちょうどウインディがやってきた。

「なあに」

「鈍感ってどういうことだよ」

トップジョイめ、話したな。秘密だって言わないとすぐ話してしまうのだから。

「トップジョイに話を聞いたぜ、オレが鈍感とか言ってたらしいな」

「傷ついた?」

「傷ついたっていうか、オレは前しか見てねえからさ。何か気がついてないことがあるのかと思ってよ」

ドシッと隣に座ってくるウインディ。
他のリーガーとは違うオイルの匂いがする。

「気がついてないことはたくさんありすぎる」

「何があるんだよ」

「私がウインディの応援を頑張っていることとか」

驚いたような顔を向けるウインディだが、やはり気がついていなかったのだとカオは顔を反らせた。

「それならカオだって鈍感だと思うぜ」

「私が?」

「オレが誰のために試合を頑張ってるか知らないだろ」

「マグナムでしょ」

即答にウインディはガクッと肩を落とした。



「鈍感同士は大変ネ」

トップジョイはやれやれと2人の心中を思った。