「お、おはよう!」

「お…おう!えと、カオ…」

顔が赤らんでゆくゴールドマスク。
最近、マスクはどうにもカオと会うと、前とは違って、落ち着かなくて仕方がない。

カオが、俺のことを、好き。

そんなことを考えては、考えを追い出すように首を横に大きく振った。


「マスク…あの」

「へ?なん、なんだよ」

「あの、あの、あのですね、あの、その…い、一緒に…映画でも、いやあの、水族館でもいいし散歩でも…」


恥ずかしそうに赤くなってゆくカオがなんだかかわいく思えた。
マスクは思わずカオの手を取ると、まっすぐにカオを見つめた。


「俺!俺、カオとだったら、どこだって…」

「マスク…」


とても良い雰囲気にのまれ、カオは目をつぶってみた。
マスクは『男ゴールドマスク、ここでキスしねえと男じゃねえ!』とまで思った。

静かに顔を近づけた2人だったが、ゴチン!と鈍い音と悲鳴により、静かな雰囲気は消し飛んでいった。


「痛い!マスクの鼻!直撃したじゃない!」

「仕方ないだろ!大きさ違うんだから!」


顔を抑えて痛がるカオ。キスをしようとしたマスクの鼻が先に顔に当たってしまったのだ。

「マスクのへたくそ!」

「な!カオがうまく避けろ!」

「やっぱりマスクよりアームさんが良い!あんたの応援なんかしてやんないから!」


少しは仲良くできないものかと、兄2人はため息をついた。