最近フラッシュキッドが喧嘩しなくなったと噂がたった。

そんなフラッシュキッドを面白がってからかいに来るやつ、どんな奇病にかかったのか見学にくるやつ。フラッシュキッドは毎日毎日相手をしていた。


「フラッシュキッド、最近大人しいね」

「俺はいつも通りだ」

「いつもは野良犬よりも手も足もはやいのに」


フラッシュキッドは口を割らない。
それはもう今すぐ正直に自分の中のわだかまりを片付けたかったが、フラッシュキッドは意固地だ。


少し前。いつだったか。
カオが試合中継を観ていた時のこと。ぽつりと呟いた。

「ラフプレーしなくなったゴールドフットさん、かっこいいね」

その言葉が気に食わず、フラッシュキッドは意地でもラフプレーを、喧嘩をしないようにすると誓い熱くなっていた。



「フラッシュキッド、どこか悪いんじゃないの?メンテナンスちゃんと受けてる?」

「うるせえ奴だな!関係ねえだろ!」

「それ!フラッシュキッドは強気なときが一番かっこいいよ」

パァ!とフラッシュキッドには、カオに眩しい光のようなエフェクトがかかっているように見えた。

「お前…!それやめろ!」

「やめろって…何もしてないのに」

「なんか、その、眩しいやつだよ!変なの出すな!」


フラッシュキッドがその後すぐにまた元気に喧嘩を売っていた。
今までの我慢をしてきた分、それはそれは強い拳をふるっていたとファイタースピリッツは話した。何故か、ラフプレーを嫌うスピリッツが笑って話していたことに皆が驚いた。