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「カオ、大丈夫なのか…?」
「うん、…マスクがいるから」
半分顔を布団で隠しながらカオはへへへと笑った。
かわいい今すぐ抱きしめたい一緒に寝てえ!とゴールドマスクは欲望をグッと堪えて、何が欲しいか尋ねた。
お水、と答えたカオ。カオは風邪をこじらせ、熱が下がらない。
水を一杯運んできたマスクはまた大丈夫かと声をかけた。
「マスクに甘えてばっかり」
「いいんだよ。兄貴が言ってた、人間は熱が出ると身体が錆びちまうように疲れて動き辛ぇんだって」
カオの頭を撫でると、気持ち良さそうな顔をした。しかし、熱できっと辛いのだろう。マスクはフウと息をついた。
「じゃあもうひとつ甘えたいんだけれど」
「なんだ、言ってみな」
「きすしてほしいな」
そうして、マスクは息を飲んだ。吐いたり吸ったり、呼吸も忙しいものである。
「風邪うつるかな」
「うつってもかまうもんか」
ちうっと口をつけた2人は、風邪の熱で熱いのか、羞恥のせいで熱いのかわからない。
初めての口づけにマスクは胸部に痛みが走った。それが心地よい。治るだろうか。治らなくても良いと思った。
次、チュプと口をつけると、カオは恥ずかしいから寝たいと言った。
「これからもっとスゲエことしたいのに…」
「えっち」
「わ、悪かったな!」
ふふふと笑ったカオは布団を被った。あ!とマスクが声を出すと、布団の中からモゴモゴと動きながら続けて声がした。
「元気になったらもっとすげーこと、しようね」
マスクは布団をひっぺがすと、カオに寄り添って寝転んだ。
「我慢できる気がしねえ…」
「若いなゴールドマスクくん」
よしよしとマスクの頭を撫でるカオの子供扱いを受けながら、「我慢しろ、我慢しろ」と念じた。
「兄貴、マスクのやつ看病に行って長いよな」
「マスクは若ぇからなあ…」
なかなか看病に行って帰ってこない弟を心配するゴールドフットと、ほくそ笑む
ゴールドアームの姿があった。