5.5

やわらかかった。
今まで考えたことのなかった自分のカラダと、人間の身体の違い。まるで違うやわらかさがあった。

初めてカオとキスをしたゴールドマスクはその時のことを思い出した。


またしたい。


マスクはそう思った。薬を飲んだための眠さで、あの後本当にスヤスヤと寝入ってしまったカオと並びながら。

抱きつくことも少ないカオがこんなにピッタリと並んで寝ている。
さらりとカラダに当たる髪がなんとも言えない気持ちを高めた。

こんなに口だけでも柔らかいのなら、こっちはどんな感触だろう、ここは、あそこはとマスクは視線を動かした。


しかし、寝ていながらも笑っているカオに悪いかもしれないと手は出さなかった。

かに見えた。

ふにっとカオの胸部をこっそり触ると柔らかかった。何故だかソワソワした。

「人間って柔らけえ」

カオはモゾッと動きながら、ン…と声を出した。マスクは焦る。


「マスク…」

「お、起こしちまったか…?」

「マスクがいるんだから起きてたほうがいい」


カオはマスクに顔をすり寄せる。
触ったことには気がついていないのか、気にしていないだけなのかわからない。


「マスク」

「おう」

「お腹すいた…」


色気より食い気か、とマスクは起き上がり台所へ向かった。

マスクが居なくなったことを確認すると、カオは布団を被りこみ、自分の胸を隠すようにおさえた。

「マスクのえっち…」

熱を上げながら本当に小さく呟くと、カオはまた寝ようと目を閉じる。

アイアンリーガーも人間と同じですけべなことをするのだろうかとカオは考えながら夢に向かった。