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朝、デジタルの時計は6:01と表示している。
冬の始まりを感じさせる薄暗い空気の中、ベッドからスルリと抜け出すと、まだ眠っているカオの姿が目に入った。
カオは寝癖があまりつかない。
普段の生活からは想像できないが、寝起きの姿は、整えたようにいつも綺麗だ。
「おじさん…?」
「起きたか、寝坊助」
「ぐあー!寝坊助って時間じゃないです、早起きでしょ」
枕に向かって話してはいるが、カオの声はよく聞こえた。
少しもぞもぞと動いた後に、カオも起き上がる。
「今日も綺麗だ」
「え」
「ヨダレのひとつでも垂らしたらどうだ」
わーわーと騒ぎだすカオを置いてサーティーンはベランダに出る。まだ街も寝ているのではないかと思う冷たい空気がした。
カラカラと戸を開けて追ってきたカオの口からは白く息が出ていた。
「おじさん寒いから中に戻ってよ」
「寒いなら出てこなきゃいいだろ」
「おじさんと朝を見ようかなと思って」
何度も見ているはずなのに、変なことを言うんだなとサーティーンは笑った。
「おっ」
サーティーンはカオの頬触る。冷たい鉄の体にビクッと肩を震わせると、どうしたのと問いた。
「これはまさかヨダレか、なんだ朝日に当たると寝た後がわかるな」
「そんな発見しないでよ!」
「ウソだ」
そう笑われ、頬に手を添えられたまま、キスをされた。
チリンチリンと自転車の音が聞こえる。
ただそれだけの朝の世界のはじまり。