ニュートの家に泊まった、その夜。
生憎部屋には満足な広さのソファーは置いてなかったので、ベッドはニュートが使うし、俺はどこで寝ようかという話になった。俺は床に毛布でも敷いて寝るって言ったのだが、ニュートがそれを頑なに拒んで、結局ニュートと一緒にベッドで寝ることになったのだが。

「ニュート、狭い」
「うん…そうだね…」

ベッドで毛布をかぶって、2人で並んで仰向けに寝ている、のだが。さすがに大人1人用のベッドに大の男2人が並んで寝るのは厳しかった。狭い。満足に寝返りも打てないし、寝返りを打ったら間違いなくベッドから落ちるだろうな、これ。やっぱりここで寝るのはやめよう、ニュートにも悪いし、そう思って起き上がるとベッドがぎしり、と音を立てた。俺が起き上がったのを見たニュートも「どうしたの?」と起き上がる。

「…ニュート、やっぱり俺床で寝るよ。その方が広くていいだろ?ニュートにも悪いし、俺もその方が楽だしさ」

そう言ってベッドから立ち上がろうとすると、俺の手首がニュートに掴まれた。その表情はどこか必死で。

「、っそ、それはだめ!」
「は?」

ニュートは目線をうろつかせて、ええと、と吃りながらちらり、と俺を伺い見た。

「ほら、床だと固いし寒いし、」
「ああ、けどその方がニュートが楽だろ」
「そ、そうだけど、でも僕は、」
「何」
「それに僕は…、あの、ナマエと一緒に、ねたい……………」
「………」

ニュートが真っ赤な顔してそんなことを言うもんだから、それが伝染ってじわりじわりと俺の顔も熱くなってきた。ほんとにもう、こいつは!!

「………なんでそういう、っあーもう!」
「わっ?!」

思いっきり悪態をついて、床についていた足をばっとベッドに戻して、ニュートに思いっきり抱きついてやった。それに驚いて固まってたニュートだったが、しばらくしてそろりとその腕が俺の背中に回った。

「…ナマエの足、冷たいね」
「冷たい床に足ついてたからな、靴下履いとけば良かった」

そう呟くと、ニュートがもぞもぞと動いた。そして彼の足が俺の足に触れて、するりと絡む。

「…温めてくれんの?」
「………うん」
「ありがと、」
「…うん」
「………………なあ、ニュート」
「………ん」
「やっぱり狭いよ」
「でも、温かいよ」
「…ん、…そだな、」

幸せってこういうことをいうんだろうなとしみじみと感じて自然と笑みが漏れる。いつまでもこの幸せが続くといいと思いながら、ゆっくりと俺は目を閉じた。

そしてその翌日、無理矢理狭いベッドで抱き合いながら寝たせいで肩がものすごく凝ったのは言うまでもない。

20161224


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