ベタすぎてアホらしいちょっとえろいネタ

へたれニュートに犬耳が生えた!




「ねえそれなんの耳?なんか犬っぽいな?ちゃんと機能してるのか?神経通ってる?わあすげえ、ぴこぴこ動いてる」

矢継ぎ早に質問しながらニュートの髪色に合った茶色のぴん、と立った耳に触れると、ぴくりとその耳が震えた。おお、かわいいな!

「ナマエ………、あの、そんなに触られると痛いよ」
「あ、悪い、まさかこんなかわいい魔法があるなんて知らなくて、っていうか尻尾も生えてるじゃん!すげえ!!なにこれ!すげえ!」
「…ナマエ、まさか、このまま僕が元に戻らなければいいなんて思ってないよね?キラキラしたものを見つけた時のニフラー並みに目が輝いてるけど」
「思ってないよ!!!全然!この魔法を解く方法探さないとな!でも1日くらいそのままでもいいと思うよ俺!」
「………」

テンションが上がってそんな風に言ってしまったらそれきりニュートが黙ってしまった。かわいいしかわいすぎて抱きしめたいというのが本音なのだが、かわいいと連呼しすぎて怒らせただろうかと少し不安になった。

「…ニュート?ちゃんと魔法を解く方法調べるからそんな怒るなって、え、なに、」

不意にニュートがすん、と臭いを嗅ぐように俺の首筋に鼻を近づける。片方の手は俺の胸に置かれ、もう片方は腰に回された。犬(仮)だから嗅覚も鋭くなったのだろうか。ゆらゆらと揺れる尻尾を見ながらそんなことを考えた。

「なんか、」
「に、ニュート?」
「ナマエから、良い匂いがする」
「匂い?」

その言葉に頭に疑問符が浮かんだ。香水とか匂うものは付けてないし、もしかして体臭か?俺はそんな良い匂いをしてるのだろうか。

「ぁ、っひ!?」

ニュートが良い匂いがすると言ってからすんすんと俺の匂いを嗅いでると思ったら、べろりと首筋を舐められた。いきなりのニュートの行動に変な声が出てしまう。待て待て、こいつどうした?!

「ん、ンン…ふ、」
「ぁ、なめるなっ、ぃた、ニュート落ち着、ンう」

首筋を舐められたと思ったら今度はあぐあぐと甘噛みされ、落ち着けと言おうとした俺の唇をぺろりと舐める。おかしい。どう考えてもおかしいぞ、と若干パニックになりつつもまだ冷静な頭の部分がそう判断する。これも魔法のせいなのか?いつもとはかけ離れたニュートの行動に危機感を感じて肩を掴んで身体を離させると、ニュートははあ、と熱っぽい息を吐いた。頬は紅潮して、その開いた口からはいつもよりも尖った犬歯が覗いている。

「ごめ、ナマエ、でも君の匂いがすごく、なんていうか、身体が熱くて、」
「え、まっわあ?!」

待ってと言おうとしたのに全然待ってくれない。
俺の首筋や唇を散々舐めたりキスをしたり甘噛みしたニュートは我慢できないというように勢いよく俺をベッドに押し倒して、そして俺の身体に跨った。煩わしそうに性急にジャケットを脱ぎ、きちんと締められたタイを外して俺に覆い被さる。その息は荒く、目はぎらぎらとしていた。

「…おい、ニュート…?」
「ごめん、ごめんナマエ、っは、あ」

謝りながら俺の衣服を乱し服の下に手を突っ込んで弄るニュートの手は止まらない。上に上がって来たニュートの手は迷いなく俺の乳首を摘まんで遊び始める。

「ぁっんん!や、むねは、」
「ン、胸はだめ…?」
「だ、だめだって!ひう、み、耳もだめ!」

だめだと言ったのにやめてくれないし今度は耳も甘噛みしてきやがったこいつ!魔法のせいで犬歯がいつもより尖ってるせいか、認めたくはないが痛気持ち良い。そして俺の弱いところを全部攻めてくるせいで出したくない甘ったるい声が出てしまう。

「ぁ、んあっだめだ、ひ…っ」
「は、っナマエ、ナマエ、んん、」

俺の名前を繰り返し呼びながらゆるゆると俺に腰を揺らして押し付けてくるニュートに内心驚く。今までの行動にもびっくりしたがさすがにこれには驚いた。あのヘタレなニュートがこんな積極的になるとは、まるで別人だ。なんという魔法だ。感動したが、ともかくこいつを少しでも落ち着かせなければ。

「っ、ニュート、」

与えられる快感に耐えながら名前を呼べば、首筋に顔を埋めていたニュートは顔を上げて俺を見てくれた。眉は下がり、潤んだ瞳で蕩けた表情のニュートの熱い頬を撫でればん、と目を細め、気持ち良さそうに擦寄られる。ふわふわの髪から見える茶色の犬耳もぴこぴこと動いた。ついでに言えば尻尾も嬉しそうに揺れている。
正直に言おう。くそかわいいしくそエロい。

「ナマエ、あつい」
「うんそうだなあついな、ニュート、起き上がらせてくれるか?」
「ん…」

さっきよりかは少し落ち着いたようだ、俺のお願いを素直に聞いてくれた。それでも起き上がると抱きついて首筋に擦り寄ってくる。それがかわいくて、頭を撫でるついでに犬耳を優しく撫でてみるとひくりとニュートの身体が震えた。どうやら敏感らしい。とろりとした目で俺を見つめるニュートはひどく扇情的だ。

「(それにしても、あのヘタレをこんなにまでするとは…すごい魔法だ)」

一瞬何かに操られているのではないかと思ったが、こいつの自我はちゃんとしているみたいだ。それに操られているというより、本能が理性を上回っているようで。例えていうなら媚薬を飲んだときみたいな感じだろうか。試したことはないけど。理性のタガが外れているような、こう、発情期みたいな……。

「…………。」
「ぅン、あ、ナマエ…?」

そうか。これはもしかしなくても、

「発情してるのか、俺に」
「ン、そうかも…」

君の匂いを嗅いだら急に君が欲しくなって、止まらなくなって、と続ける。いつものニュートと比べたらなんて大胆な発言だろうか。そしてそう言いながらニュートは俺の身体を弄る手を止めない。お返しとばかりにふわふわの髪からのぞく犬耳を触ってやるとぴくぴくと身体を震わせた。

「ナマエ、ぁ、」
「なに、耳触られると気持ちいいんだろ?」
「ん、きもち、いい」

ううん、表情だけじゃなくて口調まで蕩けてきた気がするぞ。ぴん、と立っていた茶色の耳も気持ちいいのかへたりとしていた。かわいいなあ。俺に跨いでキスをして、盛り上がったそこを押し付けてくるところはあんまりかわいくないが。
まあ、こんな積極的なニュートを見れることはほとんどないだろうし、何よりかわいい。どうせなら魔法の効果が切れるまで楽しませてもらおう。次の日絶対腰がイカれてベッドで死んでる気がするが、その時はニュートに看病してもらえばいい。
そう思いながらニュートにキスをすると、ニュートはへにゃりと笑って俺にぎゅう、と抱きついてきた。
そしてこの後めちゃくちゃにヤられて(いつもより激しかった)案の定腰がイカれてしまったので、魔法が切れて罪悪感と羞恥心いっぱいのニュートにお世話をしてもらいました。





20170117

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