これの設定
サムからメンバー集めのため、ボルケーノ・スプリングスという町でグッドナイト・ロビショーというフランス系のカナダ人を探せと言われ、ファラデー、テディQと一緒にそのボルケーノ・スプリングスという町を訪れたのだが。
「なんだ、早撃ち勝負でもしてるのか?」
せっかくだから見てこうぜとファラデーが言うので、テディと一緒についていく。
町のど真ん中に人だかりが出来ていると思ったらどうやら賭けをやっているらしい。広場の真ん中に立っている2人の早撃ち対決のようだ。
「んー………」
1人は知らないおっさんだったが、もう1人はどこか見覚えがあるようなないような気がしてじ、と見つめるが、帽子を被っていてその相貌は分からない。
「なに唸ってんだよ」
「いや………なーんか、あいつ、見たことあるような気がしてな…」
ファラデーの言葉にそう返して、目の前の勝負の行方を見守る。あの腰に刺さったナイフ、見たことあるような気がするんだよなあ…。あれはいつだったか、大分前のような気がするのだけど…、と、ぶすりと肉にナイフが刺さる音に意識が戻される。次いでどさりと、胸にナイフが突き刺さった男の身体が崩れ落ちる。ナイフを投げたらしい。早業の上に凄技だ。そして、ナイフを投げた拍子に落ちた帽子を拾い上げた男の相貌がはっきりと目に入る。真っ黒で、はらりと落ちる前髪、そして帽子が落ちてよく見えるようになった東洋系の顔だち。
ああ、思い出したぞ。
「…ああ、あいつ」
「やっぱり知り合いか?」
ファラデーの言葉に頷く。あの鮮烈な光景を、何故忘れていたのか。
「ビリー!」
大声を出した俺に気づいた彼が俺の方を向いて、そして些か驚いた表情を見せた。
「…あんた、ナマエか」
大分前の出来事なのに名前を覚えてくれていたことが嬉しくて、思わずめちゃくちゃ頬が緩んだ。
20170405
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