今日はこれから、Snow Manみんなでスタジオ収録。
さっきマネージャーに今日のケータリングは中華だって聞いて、楽しみだな、なんて思いながら廊下を歩いていたら。
 
 

「…………は?」
 

 
前方で真衣と男性スタッフが立ち話をしているのを見つけて、思わず声が出た。

二人きりで話してるってだけ嫌なのに、その会話の内容が、真衣の連絡先を聞き出そうとしているものらしくて。
 
…いやいやいや、何勝手に話しかけて連絡先聞き出そうとしてんの?
その子、ウチのお嬢さんなんですけど?
 
大股で歩み寄って、会話を遮るように真衣の後ろから手を回して、なるべくいつも通りを装って声をかけた。
 

 
「真衣〜、おはよ〜」

「あ…ふっか」
 
 

わかる、わかるよ?
こんな綺麗で可愛い子、そりゃ連絡先聞きたいよね?

でもね、真衣はSnow Manのだから。
俺たち以外の男に、教えるわけないでしょ?
 
 

「こんなとこで何してんの〜?早く楽屋行こ」
 

 
あくまで冷静に。真衣の前ではいつも通りに。

けど、確実に男には伝わるように。
 
 

「今日のケータリング中華なんだって。俺めっちゃ楽しみ!」

 
 
男の存在なんて無視するかのように、真衣の肩に回した手を下ろして恋人繋ぎにして、去り際に男を一睨み。
そうすれば男はびくりと肩を震わせたから、牽制は成功だな、なんて思わず口角が上がる。
 

 
「あ、そういや昨日康二とご飯行ったんだけどさぁ、そん時に康二がやらかした話聞く?」
 
 

俺たちに許可なく真衣の連絡先を聞き出そうなんて、百年早いんだよ。

もっと周りに、真衣は俺たちのだって分からせなきゃ。

とりあえず照に相談するかぁ、なんて思いながら、俺は真衣の肩を引き寄せた。



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