「ごちそうさま。マジで美味しかった。ありがと」
「んーん、喜んでもらえてなによりだよ」
11月27日。
俺は真衣の家にお邪魔していて、晩ご飯を食べ終えたところ。
今日は俺の誕生日ということで、真衣がとても豪華なディナーを準備してくれた。
自分も仕事があるのに、こうやって俺のためにご飯を作ってくれることが、素直に嬉しい。
「ケーキ、すぐ食べる?」
「んー、後にしようかな。それよりさ、」
ちょっと真衣とゆっくりしたいな、なんて腕を引いて耳元で囁けば、その頬が赤く染まる。
その姿が可愛くて小さく笑ってしまうと、真衣に睨まれた。
「……あざと姫のくせに」
「ふふ、姫は真衣でしょ?」
手を繋いで、ソファに座る。
テレビからは先日収録したSnow Manの番組が放送されていて、真衣がそれを見て時折くすくす笑っている。
クールなイメージのある彼女だけど、メンバーといると本当によく笑うんだよね。
ふっかや康二なんかは、真衣が笑ってくれるからって面白いことを言ったりしているくらいだ。
俺たちといる時に一番笑ってくれるっていうのは、正直すごく嬉しい。
「……なに?」
真衣の横顔を見つめていたことがバレたようで、視線が交わった。
色素の薄い綺麗な瞳に俺が映っているのが見えて、トクリと心臓が音を立てたのと同時に、嬉しさがこみ上げる。
今ここには俺と真衣しかいなくて、彼女の瞳には俺しか映っていないなんて、男からしたら最高のシチュエーションすぎない?
「真衣」
名前を呼んで、手を繋いでいない方の手で頬を撫でる。
真衣の瞳が、ゆらりと揺れた。
「大好きだよ」
「……阿部ちゃんって、意外とそういうこと照れずに言うよね」
「好きな人に好きって言えるの、嬉しいじゃん」
というか、言っておかないと、他のメンバーに負けそうだから。
なんてことは言わないけれど。
「、んっ…」
優しくキスをしながら軽く押すと、真衣の身体は思ったよりもすんなりと倒れた。
そのまま、深いキスへと変えていく。
彼女の小さな唇から漏れる吐息が、どうしようもなく俺の欲を駆り立てた。
「ん、っふ、…っは、」
「真衣、」
「っん、あ、べちゃ…、ケーキは…?」
「先に真衣がいいな」
「………もう」
照れたように口を尖らせるのがあまりにも可愛くて、もう一度深く口付ける。
今夜は止まりそうにない。
覚悟してね?真衣。