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「やとらぁ……」

帰宅途中、橋田が目の前に現れたかと思えば、なんだか様子がおかしい。なんだなんだと話を聞けば、

「どないしよ、僕ニアちゃんに捨てられたかもしれん……」
「えー?なんで」
「ニアちゃんとケンカした……」
「へぇ、お前らでもケンカするんだ」


「めっちゃ普通の反応やん。八虎」
「いやだって、ケンカしただけだろ?」

ジト目で見られた。なんだよその顔。



「今まではどうしてたんだ?」
「今まで?」
「だから、今までどうやって仲直りしてたんだよ。ケンカした時」
「……分からん」
「分からねぇことねーだろ」



「しゃあないやん、僕ニアちゃんとケンカしたことないんやもん」
「あー……なるほど?そういう系?」



「ちなみにさ、橋田はなんで彼女怒らせちゃったわけ?」
「……僕が他の女の子と歩いてたとこ見られたんや」
「あー、100%お前が悪いからもう諦めろ」
「八虎!人の話は最後まで聞いた方がええ!」
「ええ〜……?いやお前が悪いじゃん……」








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