再会


心労で3日間眠れなくなり、その油断でジュダルにバレた赤琉

「うわっ、なんだっけ!その金属器……ていうか眷属器。どっかで見たことあるぞ……くっそー!むかつく!思い出せねぇ」

「あー!!!思い出したっ!あの海の上の迷宮の奴らだろ!うわっ!思い出した〜〜〜!きもちぃー!!!」


偵察に出たまま3日も帰らず音沙汰もないためどこで油を売っているのかと思っていたところ、ジュダルが気を失ったせきるを担いで部屋に入ってきた

「お前、赤琉殿に何をした」
「ふーん。せきるってんだ、こいつ。俺が何してもひとっことも喋らなかったんだよな〜」
「……お前、本当に何をした。答えろ」

「何って、色々?」

せきるのからだを抱き枕のようにして勝手にソファーに座るジュダル。べたべたと触りながら可愛がっているようにも見える。

「おれさ〜こいつのこと一回殺したはずなんだけど、なんで生きてんだって思ってさ〜気になって話聞き出そうとしても口割らねぇわけ。しかも急にぶっ倒れるし意味わかんねー。だからお前に聞こうと思ってわざわざ運んでやったんだよ」


「うん?何の話だって顔してるな。こいつ、お前の眷属なんだろ?ルフのせいで俺には丸分かりだぜ」
「……」
「でもどうやらお前にも口が固いみたいだな?ったくよぉ、ちっせぇ島国の人間が偉大な煌帝国で隠れんぼしてるだなんて大した根性だぜ、そう思うだろ?いや、お前の命令か?これは」

「いいぜ、教えてやるよ。何から言えば良いか分かんないから、白龍、お前から質問しろ。一個ずつ答えてやる」


「赤琉殿のことを知っているのか?」
「何にも知らねぇよ、こいつのことなんか」
「はあ?」
「でも前から知ってたのかってことを聞きたいんなら、そうだぜ。最初に会ったのはここ数日のことじゃねえよ」
「それはいつだ」
「うーん、たぶん三、四年前とかかな?正確には覚えちゃいねーけど」
「……本当なのか?」
「ふはは、俺のことマジでなんも聞いてねぇの?でもこいつは俺のこと覚えてる感じだったぜ」


「何がそんなに不思議なんだ?『アミー』がこいつの島から近いってことは、煌帝国からも近いってことなんだぜ?てか俺が出したんだからな!」


「俺は本当は『アミー』を煌帝国のやつにあげるつもりだったのにさ……近くに別の国があったみてーでよ、攻略すんのにそいつらに先を越されちまって、あったま来たから出てきたやつから海に落としてやったんだ」
「それが赤琉殿だと言うのか?」
「でも生きてるぜ、こいつ。どういうカラクリだ?いや、『アミー』の力か。こいつは力魔法を操るんだから変なことできてもおかしくねーよな」

「んでさ、こいつ、なんで眷属器二個持ってんの?おかしくね?それがなんでよりにもよってお前の『ザガン』なんだよ」
「こっちが聞きたいくらいだ。お前に分からないのなら俺にも分からん」
「でも一番気になるのはさぁ、なんでこいつがここにいて、お前のために隠れんぼなんかしてんだ?ってことなんだけど」

「俺も仲間に入れろよ。楽しそうじゃん」
「断る」


目覚めたところにジュダルがいて逃げようとするがルフによってバレバレですぐ捕まってしまう

「おい逃げんなよ」
「こ、ここは白龍さまのお部屋……!?」
「そうだぜ」

「白龍サマになんて説明しようかって?残念だったな、もうバレてるぜ!」
「えっ」

部屋に入ってきた不機嫌白龍を見てガクブルするせきるに対して、白龍は怪訝そうな顔をしてジュダルを見やる。

「お前……いつまでここにいる。さっさと出て行け」
「やだよ、俺も聞きてーことがあるんだよ」

にじりよるジュダルに遠ざかるようにそろりそろりと白龍の方へ避難するせきる。怒ってるかもと思ったがここにしか逃げ場が無いのである。白龍は意外にも庇うように手を広げた。

「赤琉殿、あいつに何をされました?」
「え?えっと……」

思い出せなくて言葉に詰まる。見つかったあとどうしてたんだっけ?

「やなこと言うなよな!起きてる間は何もしてねーぜ!」
「えっ?」
「……あなたが覚えていないのなら、いいか。ひとまずは」

よくないけど!?此方、何をされたのだ、こやつに。




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