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『・・・子供みたいだわ』
「・・・・・」
『私、こんなに食べないんだからお皿に残しておけばいいでしょう?マナー違反』
「君は、もう少し食べるべきだと僕は思うが」
『卵は、まぁ食べてもいいけど。肉料理は・・』
「・・・・・・・」
『野菜は、身体に必要だと思うから食べるけど』
「君は、肉がないんだから食べなよ」
『貴方こそ』
「僕を君と同じにしないでくれないか」
『・・・・・・成人男性って、もっと食べるんじゃないの』
「必要な分は食べているから心配いらない。
 ・・・言ってる傍から、デザートに手を出すのはやめてくれないか」
『これがあればいいのよ』
「いい加減、その偏食はやめた方がいい」
『自然食が食べたい』

現在の食物事情は、彼女の世界では受け入れられないようで
あまり味を感じないという
確かに、自然食に比べれば劣ってはいるが味がしないというのは
どうにも納得がいかない
・・・味覚障害の線も疑ったが
菓子類は、おいしそうに食べるのだから単なる好き嫌いなんだろう

「そうしていると本当に兄妹だな。君の、そんな顔は初めて見る」
「・・・そんなとは?」
「自覚がなかったか」
「・・・・・・」
『・・・・・?』

ちらりとこちらを見た泉宮寺と目があった
何かわからなくて、じっと見つめ返せば笑われたように感じた

「不思議な娘だ。君は、現代に生まれながら、私に昔を思い出させる」
『私も、この時代に生まれるべき人間ではなかったように思うわ』

そう言うと、また笑われたように感じた

「僕は、君のそういうところに惹かれるよ」
『あらそう』

スプーンを咥えたまま視線だけよこした新零を横目で見て、目を伏せた
何人も彼の獲物として引き渡してきたが
彼女を獲物に差し出すことは想像ができなかった
もし差し出したのなら、彼女は、どう切り抜けるのだろうか
気にならないこともないが
何せ弱小プレイヤーだ。見るに堪えない結果になるだろう


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