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「!!」

はっと夢から醒めた
思わず起き上って息を吐いた

部屋を出て新零の姿を探した
ホロを切り替え、外を明るくすれば
ソファに転がっていたのか
もぞもぞと動くのが確認できた

近寄れば、不服そうに眉間に皺を寄せた彼女と対面した

『・・・何』

「いや・・・」

グソンに新零を取られる夢を見たなど言えるはずがなかった
我ながら笑える

隣に座り背もたれにもたれかかった
転がっていた彼女の投げ出された足が、自分の足の上に落ちた

「君ぐらいだ、僕にそんなことをするのは」

『それは、光栄ね』




ばたばたと動く足首を掴み
靴擦れ1つない白い足を眺める
そのまま指を走らせていけば膝を越えた辺りで
本が飛んできた

『変態』

「本を投げるなんて、礼儀になってないな」

『レディのスカートの中まさぐって足を触るような人に言われたくない』

「つい」

『ついじゃないっ』

足首から手を離せば、急に動いた足が顎をかすめた

「危ないじゃないか」

『どっちがよ・・・・・』

「今から寝るのかな?」

眠たそうな欠伸だ

『どっかの誰かさんに起こされたの。二度寝するのよ』

器用に足を抱えて目を閉じた
本当に、このまま寝るようだ

「おやすみ、良い夢を」


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