04
矢を避けて、森の中を走った
もう痛いのは嫌だ
それだけが頭の中に広がっていた
普通に考えたらありえない
ありえないのに
これ以外に考えが1つも見つからなかった
池へと駆けた
身体の軽さ
完治していく傷も
その目線の高さも
私が人の成りをしていないことを知らせてくる
どうして、こうなってしまったのだろう
あの時、闇に呑まれて
どうして?どうして......
的場の目を思い出しては、身体が震える
祓っていた妖は、こんな気持ちだっただろうか
それとも、私が人の子だからこその感情なのだろうか
もう人の子ではないのか...
なんて、簡単に思えたらいいのに
最悪
祓い人の私が
妖に取り込まれるなんて...
どうして、こんな、こんな醜態...!!
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