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もう2年生かぁなんて百合と夏葵と話して、同じクラスがいいなぁなんて話していたけれど、3人はやはり無理があった。私と夏葵は同じクラスだけれど、百合は別のクラスだ。まぁ上手くやるでしょ?と夏葵と話していた。実際クラスを覗きに行けば、すでに同じ系統の子たちと机を囲んでいたので2人で笑って教室に戻った。

『あれ、福富くんA組なの?』
「あぁ」
『そっかぁ、1年よろしく』
「こちらこそ、頼む」

委員会で知り合った金髪頭に驚きながら声をかければ、返事をくれた

結局、1年の3学期にお試しで付き合った藤崎くんとは3日で別れることになった。しかも向こうから断って来たので、何がしたかったんだと2人に愚痴ったけれど、“新零がヒールなんて履いて行くからでしょ”と言われ反論して、結局何事もなかったかのように日常が戻って来た

“ごめん”と断った彼に、理由を聞けば
“なんつーか・・・椿、ヒール履いてくるし俺より背高くなんだろ。隣、歩きづらくてさ”
と濁したけれど
つまり、私が気を使って低い靴を履いてくるような女子だと思っていたけれど、そうじゃなかったということだろう。言いたいことがあるなら、ちゃんと言ってほしい
譲るつもりはないけれど


しかし、春休み開けの男子は背が伸びている気がしてならない

「新零、新学期だからって香水つけてる?」
『え?つけてないけど』
「これ、何の匂い?いい匂いする」
『うん?・・・あぁ、ワックス変えたからかな』
「去年より髪短いよね。本当ショートが似合うなんて羨ましい」
『わーい、ありがとー。だがしかし、ワックスで弄ってるから見た目より長いのだよ夏葵くん』
「まじで?だがしかし、ショートが似合うことに変わりはないのだよ、この小顔めっ!!」


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