22 土日に百合や夏葵とも話して、自分の中でも整理はついてきた とはいえ、まだふとした瞬間に泣きたくなるし、涙もたまるので目をこすらないようにそっとタオルで拭きとった。 先輩のことは、どうしようもない。あきらめるの?!と2人からは言われたけれど、自分の中で終わってしまったのだ。今から告白しても、おそらく後輩としてしか見ていないからと言われるだろう。もし、するなら卒業式が近づいてから“好きでした”と言おうかと思う。小さい子が好きならそう言ってくれればいいのにっとボソっと言っては泣きたくなる。しばらくは引きずりそうだ 問題は、荒北だ。今までとあの状況を考えても、何一つ答えが出ない。とりあえず、言い過ぎたということは謝りたいが、あの時なぜ私を追いかけたのも急に言ってることを180度変えてきたのかもわからない。腐れ縁の好なんて言われても、それほどの付き合いがあったとも思えない・・・大体、私のことが嫌いだろうに 「だからさ、それは」 『ん?』 「好きな相手が泣いてたら、慰めてやりたいとか思うでしょう?」 「百合、だめだ。相手が嫌っているっていう先入観があるから、今の新零に何言っても通じないって」 日曜日の夜に、お菓子パーティをしようと夏葵の部屋に集まっていたのでついでに、聞いてみようと話題を出せば、ため息をつかれた。私としては、重要な問題なんだが 『・・・慰めようとしてたのは、わからなくもない。でも、なんで』 「だからね。荒北は、多分、新零のことが好きなんだって」 『ないない』 「「・・・・・・・・・」」 『そんなそぶりがどこにあったっていうの』 「この前の学祭の時とか」 『何かあった?』 「あんたが化粧直した後とか変だったでしょう?」 『そう?いつも通りだと思うけど。むしろ腕振り払われて机にぶつけたし』 「それって、荒北くんが新零の前でいつもツンツンしてたってことじゃないの?」 『照れ隠しってこと?』 「そうそう。他に何かないの?高校来てからでいいからさ、何かしてもらったとか、こんな話したとか」 色々と聞いてくるので、洗いざらい話してしまったのだが、2人の食いつきがいまいち理解できない。 「じゃぁさ」 『なんでしょう、百合さん』 「今、荒北のことどう思ってんの」 『・・・・嫌い。許すまじって思ってる』 「それは、そのトイレ事件が原因」 『いえす』 「それって、荒北じゃなくて別のやつにされても?」 『いえす』 「じゃぁさ、その裏切られたって思ったのなんで」 『・・・・・女のくせに、なんでそんな恰好なんだって言ってきたから、好きでやってるし、人に言われて直すつもりないって言ったの。そしたら、“おまえらしくていいんじゃなぁい”って認めたくせに、キモイとかいうから』 「・・・解決したわ。新零、それ先に言ってよっ」 「本当、新零がなんでそこまで怒ってんのか、やっとわかった気がする」 それから別の話しをしてお開きになった。 2人は、すっきりしているようだけれど、私は全然していない。私のことが好き?ありえない・・・もし、そうだとしても・・・・・・だって、荒北だし。全然意識したことない ←→ 目次 |