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昼食中、傍で食べていた女子たちが、ずっとダイエットだの体重が増えただのと休み中話していた。すぐ目の前で、まだ食うのかというほど食べている新開を見ると、運動すりゃぁいいのにと思う。

「椿って、体重気にすんの?」
『気にする。前にも言ったけど、体重なんて女子に聞くもんじゃない』
「じゃぁ、当てっからじっとしてろ」
『っ?!』

手で計ってやろうと腕を伸ばせば、思いっきりに逃げられた
何度か体に触れたし、ウエスト周りからしても重そうには見えない・・・そこまで気にすることねぇのに

『どれくらいあったら、重いと思う?その前に、荒北っていくつあるの』
「前計った時で63」
『良かった・・そうだよね、筋肉あるし。たまにいるでしょ?よくわからないくらい軽い男子』
「お前が好きなひょろいやつか」
『べ、別にひょろい人が好きなわけじゃない!』

事実だろと言いたいところだが、話が長くなるので黙っておこう

『で、荒北の思う、重い数値は』
「・・・・60」
『・・・・・』

昼間話してた連中があげていた数値が50がどうのと言っていたが、椿の方があきらかに背があるので、多めに見積もったが少なかったか?けど、この前支えた時でも、俺ほどあるようには感じなかった

「60あんの?」
『ない』
「じゃぁ、いくつだよ。別に気にしねぇから早く言えよ」
『気にしないならいくつでもいいじゃない』
「隠すから気になんだろ」
『・・・・・・っ、ちょっと来ないでよ』
「なら、逃げんなよ」

じりじりと下がって行く椿が背を向けて走ろうとしたので、後ろから抱きかかえてひざ裏に手を入れた。やはり重くない

『ちょっと馬鹿じゃないのっ?!降ろしてよ!!』
「50くらい」
『・・・違う、じゃなくて、早く降ろしてって』
「女の子憧れのお姫様抱っこだろォ?」
『そうだけど、恥ずかしいから降ろして』
「おうおう、顔赤いヨ」
『もうっ、調子に乗るなっ!!』
「体重言ったら、降ろしてやっから」
『・・・・っ』
「このまま、寮まで戻るか」
『え?やだ、勘弁してよっ』
「なら早く言えよ」

堪忍したのか、俺の首に腕を回し耳元で小さく“53”と言った。背にしたら、やはり軽いんじゃないかと椿を降ろしながら思う。大体、合ってたじゃねぇか

『・・・50くらいまで落としたいの』
「それ、痩せすぎて体に悪いんじゃナァイ?」
『モデルの人って、それくらいだから。大丈夫』
「ダイエットとかすんなよ」
『・・・』
「そのまんまでいいから、普通に食って運動しろ」
『だから、筋肉つきやすいから』
「別に気にしねぇ」
『荒北には、一生わかんない!!わかる?気に入ってた細身のパンツが太ももで止まる感覚』
「違う服着ればいいだろ」
『そういう問題じゃないのっ!!』

まじで反論してくるので、相当ショックだったことだけは伝わってくるが理解はできない

『荒北は、脂肪なさ過ぎて不安になるんだけど。新開くんくらい食べたら?』
「俺とあいつ、1kgしか変わんねぇよ」
『・・・・・・・・・・・』

大きな目がぱちぱちと瞬きされる
俺も、信じられねぇから似たようなもんだが

「普通に食っても、変わンねぇの」
『羨ましい・・・』
「運動量考えろ」
『・・・・そうだね』
「女は、がりがりより、肉があったほうが柔らかくて」

そこまで言いかけて、鋭い視線がやや下から向けられ咄嗟に口を閉じた



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