顔ばせにかすか差せり影色もかぐわしききみ憂鬱呑みて
―二〇二〇年六月十六日
研ぎ澄ます神経痛の末端に刺さった骨はあまりに白い
射干玉に夏の夕暮れ影法師川を上りて我へと迫る
遮れど十指で足りぬ川水に人意が流れ波及を許す
車窓から移ろう景色或いは吾がため遺るビデオテープか
なまぐさい翅の端切れ継ぎ接いで死骸は夏のジュエリーだもの
うらぶれて貪るだけが唯一の泣き方という気取った弱者
―二〇二〇年六月十七日
―二〇二〇年六月十六日
研ぎ澄ます神経痛の末端に刺さった骨はあまりに白い
射干玉に夏の夕暮れ影法師川を上りて我へと迫る
遮れど十指で足りぬ川水に人意が流れ波及を許す
車窓から移ろう景色或いは吾がため遺るビデオテープか
なまぐさい翅の端切れ継ぎ接いで死骸は夏のジュエリーだもの
うらぶれて貪るだけが唯一の泣き方という気取った弱者
―二〇二〇年六月十七日