諧謔
我の在りし日
腐乱せむ

短歌と俳句と詩
無垢という期待を乗せた目蓋をも裏返そうか夏を探しに

鮮やかな手付きで握る懐かしきナイフのあつさ愛に非ずも

目に見えぬ微細なものは透かし見て傷が光って漸く気づく

世界中きみに刃を向けたとて僕は味方と言えもしないで

零しても誰も拾わぬこころだときみが捨てさりおれが拾って

まなざしはどこへ失くした二度とない光と色を湛えていたのに

花々と心中しよう露含み腐り崩れて泥と化すため

いつまでもいつまでも見た海の泡これが夢ならすべてが夢だ
―二〇二〇年六月二十一日


148首〜155首

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