実感の伴わぬまま日が急いてかわいた風が哄笑となる
果物の網目切り裂くつま先でできぬ瘡蓋傷は癒えずに
たらたらと垂れ流されし液体が我の血なのか樹液なのかも
毬栗の針だけを折る悪趣味を理解のできぬお前が好きだ
ドラマならここが追うべき時だとは分かっていながら見送る背中
今にでも取り落としかねんその指がそれでも掴む焔のうつくしさ
生きたまま燃える街並み我が眼下夜に倣って帷を落とす
思い出す風のつめたさ暁のこれほどまでに真っ赤なことを
飛び立ちて再び降りる鳩の目のうつろなること街への警鐘
美辞麗句空に描ける脳持ちてそれでも悩む心持つ故
果物の網目切り裂くつま先でできぬ瘡蓋傷は癒えずに
たらたらと垂れ流されし液体が我の血なのか樹液なのかも
毬栗の針だけを折る悪趣味を理解のできぬお前が好きだ
ドラマならここが追うべき時だとは分かっていながら見送る背中
今にでも取り落としかねんその指がそれでも掴む焔のうつくしさ
生きたまま燃える街並み我が眼下夜に倣って帷を落とす
思い出す風のつめたさ暁のこれほどまでに真っ赤なことを
飛び立ちて再び降りる鳩の目のうつろなること街への警鐘
美辞麗句空に描ける脳持ちてそれでも悩む心持つ故