高校入学までは隣にいたのは俺だった。
一緒に勉強して、折角同じ学校に入れたのに同じクラスにはなれなかった。
「僕はね!そういうのが嫌いなんだよ!」
『あーはいはい。』
そう笑って会話する涼風は俺にも気づかず横を通り過ぎていく。
挨拶をしようと上げた手は行き場がなくなり、静かに下ろした。
あーあ。あの日頑張るって決めたのにな、なんて思ってももう遅くて俺と涼風の距離はかなり遠くなっていた。
「なに、今の知り合い?」
隣にいた切島に聞かれて情けなく笑う。
「俺の好きな子」
切島は何とも言えない表情になり、瀬呂は俺の背中を叩く。
「ドンマイ」
「うるせ」
俺のいたはずの場所をとったあいつは確かB組で