Under Darker

 第1章白夜の夜想曲

あとがき
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 この物語は、どのように見えたでしょうか。
 ハッピーエンドか、バッドエンドか。それとも、どちらともつかないものか。
 主人公からもの凄くくせがある「Under Darker」。妹に「現実のパラレルでこんな世界観はどうだろう」と話したことがきっかけで始まりましたストーリーは、妹がえがく、翅サイドより数えて第三章。このサイトで公開している隻サイドでは第一章を飾る物語となりました。

 最初は千理以外全員癖がない、つるっつるの生まれたてでした。
 が、キャラクターの軸がしっかりし始めるとどうしたことか。気がつけば隻も結李羽も、一番まともに見えた万理や多生まで癖だらけ。
 妹のキャラクターも交えた個性豊かすぎるメンバーは、勝手に走るわ作者を振り回すわ、予想していたシナリオをぶった切るわの大乱闘。もう勝手にしてくれと手綱たづなを手放すと、どのキャラクターも好き勝手に自身の「最善の選択」を選んでくれたようにも感じます。

 そんなこの隻サイド第一章。テーマは「価値観」でした。
 性格という、「価値の尺度」から合わない隻と千理。序盤からツッコミとボケで済むのか怪しいやりとりが見え隠れです。千理は万理とのずれもひどい有様でしたが、それもやはり、過去と「優先順位」が生んだ価値観のずれでした。
「家族が嫌い」な隻は、「家族を大事にする」翅と衝突。隻にとって、レーデン家にきて最大の激突だったはず。
 万理の恋人が彼を利用してもなお、万理は恋人が好きである自分を認めていました。それもまた、彼のもつ「価値観」でも、ゆずれなかったものの一つでしょう。
 そして、千理の偽物も、永咲も――

 譲れないからこそ、ぶつかっていく。
 大切だからこそ、がむしゃらになる。

 白夜の夜想曲は、そんな物語になってくれたかなとも思います。

 りずに進んだ次章では、数ヶ月後の隻達に焦点を当ててストーリー再開。舞台と気分は一気に里帰り。最近で一番よく書けたと自負できる、まさしくRestartとなる物語です。
 弱いだけじゃない。前を向いて生きていく意味を、隻らとともにお伝えできるよう頑張りますので、続章も是非ぜひご一読くださいませ。

 長々とつづってしまいましたが、そろそろ失礼します。
 また、次の物語まで──





平成24年10月 後書き執筆
ルビ対応・加筆修正 2020/11/08


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