拾伍

こんにちは、ユキです。そういえば前回総悟くんに自己紹介しましたが、実はキャラの中では初めてだったりします。






「あ。」

デジャヴ?いや、これは体験してない時に使う言葉だから違うや。アレだ、もしかしなくても前回と一緒の展開?

今日は仕事終わりにコンビニに寄った。本命はシュークリーム。コンビニスイーツって安いし美味しいし手軽だよね。他には牛乳と…あ!マヨネーズがなかったな。そんなに使わないし、悪くなっちゃうと嫌だから、小さいのでいいや。割高でも腐らせるよりマシだよね。新作のチョコレートも買って…。レジに行き、会計をしてもらう。
ピンポンピンポーン
入ってきた人はすぐに私の後ろに並んだ。タバコかな。
ピッピッと音が鳴る。その様子をぼんやりと眺めていると、後ろに並んだ人が上記の台詞を言ったのだった。

どうせ財布でも忘れたんだろうと大して気にも留めずにお金を払って外に出た。しかし外は凄い雨が降っていて、扉からずれて軒先に避難する。あーぁ、少し濡れた。空は明るいし通り雨だろうと高を括り、そのまま空を眺めた。

「あ、」

うわーあの人びしょ濡れで自転車乗ってる。頑張ってんなー。お、だいぶ弱まってきたかな。

「おい、アンタ…」
あ?あー…。顔を向けて後悔。
「マヨ、好きなのか。」
次は貴方ですか。なんかまた死んだ魚の目をしている気がする。
「…」
「いや悪ィな。前にアンタを何度か見かけたことがあって、」
「はあ。」
「さっき、マヨ買ってたろ?」
「はあ。」
「…俺もマヨ好きなんだ。」
も?…なんか一人で語り出した。
「なあアンタ、名前は?」
「…」
「そんな警戒すんじゃねーよ。俺は土方十四郎っつーんだ。」
「……」

雨が上がった。

「フ、強情な奴だ。まぁいい、次は覚悟しておけ。」






私はその場所から暫く動けなかった。ドン引きしたから。
普通初めて会話する人にマヨネーズの話題吹っ掛けるか?いや、共通の話題は大事だけど私はマヨネーズそんな好きじゃないからね。普通だから。

…なんか鳥肌たった。