第一回アンケート結果発表

◎第一回アンケート結果発表

「『…というわけで、502票もの投票ありがとうございました。順位の発表に移りたいと思います。』…。」

何だろうこの紙。
しばらく歩くと店先の長椅子に座る総悟くんを発見。

「ちっ…誰でィこんな所に呼び出しやがってモグモグ。俺を待たせるなんて良い度胸じゃねーかゴクン。」

何か食べてる。そういえばお腹空いたなー、と思いながら見ていると目があった。

「ブフゥッッ!!」

うおっ、お茶吹き出した!何にそんなに驚いたんだろうと、後ろを振り返るが何もない。首を傾げながら近寄る。

「げほっ、なん、ごほっ」

苦しそうだ。涙目可愛…ゲフンゲフン。

「『それでは第一位の発表でーす!!票数だけでなくコメント数もNo.1、見事主人公を抑えました沖田総悟ー!!180票獲得です!』」
「え?」
「『”ワンコで可愛い”っていうコメントが多かったです。他では見られない初な姿が人気の秘訣らしいですね。』…へぇ?おめでとうございます。」

確かに可愛いよね。今も上目遣いで可愛…ゲフンゲフン。

「いや、あの…なんの話ですかィ?」
「ぎゃははは!隊長が初だって!!聞きましたザキさん!?」
「ぶはっ!ひーひー、聞こえるから声落とせって!」

おなか空いたな。このお店何売ってんの?私の目はメニューに釘付けだ。

ドカーン
「「ギャアァァァァ!!!」」


ん?なんか焦げ臭いなぁ。あ、たこ焼きお願いしまーす。

「あの、今日はその結果発表をして周ってるんですかィ?」
「モグモグ、はい。」
「へ、へぇ、大変ですねィ」
「モグモグ。」
「(可愛い。)」

うーん、そろそろ次に行こかな。手を振ると振り返してくれた。可愛いなぁ。
紙に書いてあるまま道を歩いていると目の前に見たことのある人を発見。

「あ?団子屋のネーチャンじゃねーの。何してんだこんなところで。」

銀さんだ。

「『それでは続きまして第二位の発表でーす!…坂田銀時ー!!途中までは二位の人物と接戦でしたが最後の最後、大きく離される結果となりました!155票獲得ー!!』…あらまぁ。」
「なにその反応。まぁ、主人公にしちゃ確かに登場回数少ねーしな。もっと出番を増やせってことだろ?」
「『人気はあるけど応援コメントは少なかったです。強いて言うなら”影が薄いから頑張れ”的な。』…ぷっ。」
「おいィィィィ!!」
「確かにドン引きな姿とか食べ物に卑しい姿とかしか晒してないですもんね。」
「辛辣ゥゥゥ!!え?それいつの話?」
「『さあ、続いて参りましょう。第三位の方は向こうになりまーす!』…スタスタ」
「ちょ、どこ行くんだよ、おいィィィィ!!!」

銀さんを置いてそのまま歩き出す。後ろで銀さんがなんか言っていたけど気にせずに紙に書いてある通りに進む。

さて、最後はこの人か…。会えるの?だってついこの前九州のほうから荷物届いたし。とりあえず紙に書いてある通りに進むと、見覚えのある景色。あれ、家じゃね?
そして扉の前にはタイミング良く宅配便のおじさん。サインをして荷物を受け取ると高杉さん。会えない代わりにお土産が届きましたー。

『というわけで、第三位は高杉晋助さんでしたー!!お世話な高杉さんは安定した人気でした。流石です!75票の獲得です!』

…高杉さんになんだか申し訳なく思った。

『皆様投票ありがとうございました!』