数年後


つい先日、セブが後輩の可愛い女の子から告白を受けている所を見かけた。
声は聞こえなかったけれど、どうやら断ったらしく女の子は泣いていた。セブの事だから戸惑う事もせずに単刀直入に断ったんだろうけど。

かくいう私も、何人かの男の子から告白を受けた事があるのだけれど。

「ねえセブ。」

あの不思議な一週間から年月が過ぎ、私達の生活は以前に戻った。だけど心境だったり考え方だったり、どこか変化を感じているのも確かだった。
その変化は決して嫌なものではなく、きっと私達にとってプラスになっているのだと思う。

「私、貴方のこと好きだったわ。」

息を飲む。目を見張る。だけど彼は直ぐに優しく目を細めて。

「…そうか。」

優しい笑みを零して言った。

「僕も、好きだった。」

彼の気持ちが余所に向いた事で気が付く、なんて何処かの三流映画みたい。だけどその相手っていうのは私にとっても大切で、大好きな子で。

だからその大好きな二人が、どうか、どうか───…





幸せになれますように。





高学年になってジェームズと付き合う前の話。
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