君とお昼寝
村塾に幼児化トリップをして一月。色々なことがありましたが、取り敢えず元気です。

「おーい、ユキ!外行こうぜ!」
「えー。」
「ユキ、もっとこっち来い。」
「えー。」
「おいユキ、これはなんと読むのだ?」
「…『そば』だよ。小太郎くんどんだけ蕎麦好きなの。」
「?なんの話だ?」

おっと、この時代の桂さんはまだ蕎麦好きではないのか。てか高杉さん近いです。隣で私の読んでいた本をつまらなさそうに覗き込んでいた彼は、いつの間にか後ろから抱きついている。

「高杉さん。」
「…」
「たか…晋助くん。」
「なんだ」
「首、くすぐったい。」

肩に顔を乗せて、首筋に鼻を押し付けてくる。

「おい高杉!!ユキを離せよ!嫌がってんだろーが!」
「何言ってんだこの天パ。何処をどう見たら嫌がってるように見えんだよ。」
「どう見ても嫌がってんだろーが。いいから離せよ!!」

ぐえっ!銀さんがお腹に抱き付いてきた。ちょっ高杉さんも力入れないで!!苦しいぃぃ。

「坂田さん苦しっ…」
「名前で呼べっつったろ!!」
「ぎ、銀時くん苦しい!」
「ん。悪ィ悪ィ。」
「晋助くんも!!」
「あ?あぁ、悪い。」

ふー、苦しかった。解放はされていないけれど弱まった力に安堵する。

「おい、二人とも静かにせぬか。ユキ、これはなんと読むのだ?」
「うえ?どれ?…『せいろ』と『ざる』だね。ホント何の本読んでるの?」
「ヅラのくせにユキを独り占めしてんじゃねーぞ。」
「ヅラじゃない桂だ!」
「うっせーぞヅラァ。」
「ヅラじゃない桂だと言っておるではないか!」

んー…目がしぱしぱしてきた。ふぁーと口に手を当てて欠伸をする。ポカポカして暖かいし、縁側は気持ちよさそうだ。

「あ?なんだよユキ、眠いのか?」
「んー、ここ暖かい。」
「今はまだ日が出てるからいいが…。待ってろ、布団を敷いてきてやる。」
「ヅラァ急げよ。こいつもう半分寝てやがる。」
「んー?寝てないよ。」
「とか言いつつ横になるな!ヅラァ!まだか…いでっ!!」

うるさい銀さんを引っ張り、隣に寝転がす。その際に鼻をぶつけたらしく、隣で唸っている。…うるさい。ごろんと寝返りをうつと、高杉さんが溜め息を付いて高杉さんが目の前に寝転がった。背中に回された手に引き寄せられて、高杉さんの胸に顔を埋める。刻み煙草の匂いなんかしない、高杉さん本人の匂い。子供体温と日の暖かさに眠気を促され、目を閉じる。後ろで銀さんが何か叫んでいるけれど、私の意識はそのまま沈んでいった。


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(…寝たのかよ)
(あぁ。)
(布団が敷けたぞ…って既に寝ておるではないか!)
(おー、布団持ってこいヅラ)
(ヅラじゃない桂だ!)
((ウルセェェエ!!))


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紅月様リクエストありがとうございました!
攘夷時代の4人か村塾のリクだったのですが、他の方のリクで攘夷組があったので、今回は村塾で書かせて頂きました。幼児化したのは、やっぱり幼い銀さん達が大人に心を開くのは難しいかな、と感じたからです。結局落ちは高杉さんとなりましたが如何でしたでしょうか。
ありがとうございました!
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