「「「「「「「カンパーイッッ!!」」」」」」」
唐突に始まった宴会。此処にいるメンバーはお妙さん、九兵衛さん、さっちゃん、神楽ちゃん、月詠さん、まさちゃん、そして私だ。何故此処にいるかというと、話は数日前に遡る。
『女子会ですかぁ?』
『そうよ、女子会。メンバーはお妙さんと九兵衛さん、あとはツッキーと…』
『待って下さいよぉ。私殆ど知らないんですけどぉ。』
『平気よ。呑んで酔ったら誰でも関係無くなるじゃない?』
『酔うまで独りでいろってか?あ、そうだぁ!ユキさんも行きましょうよぉ!!』
『…へ?』
とまあ、まさちゃんに誘われお妙さんに脅さ…んん、誘われてそのまま流れで来てしまった訳だが。壁際に座った私の隣にはまさちゃんが座っている。目の前には九兵衛さん。斜め前にはお妙さんだ。
みんな可愛い。化粧殆どしてないよね?それでその肌?若いわぁ、綺麗だわぁ、なんてオバサン思考の私。いや、実際此処では年長者か?月詠さんとさっちゃんは分からないけど、後は皆未成年でしょ?あれ、未成年だよ!神楽ちゃん以外みんなお酒なんだけど。い、いいのか?いや、意見なんか言えるわけないけどね。
「あの、」
「はい?」
目の前に座っている九兵衛さんが話し掛けてきた!少しモジモジしてて可愛いぃぃ!!
「ユキさんて大通りの甘味処で働いているんですよね?」
「え?あ、はい。」
「僕の部下がご迷惑お掛けしていませんか?」
え?東条さんが?会ったことないけど…。
「最近よくお土産にあの店の団子を買ってくるものですから。」
「あ、そうなんですか?ありがとうございます。」
「あいつか…」
そうだったのか、気付かなかったな。隣でまさちゃんが何か呟いた。あー、まさちゃんは会ったことあるのかも。接客は任せっきりだしね。
「ユキさん、呑んでます?」
「あ、はい。」
「おい兄ちゃん、酒追加ー!」
「ツッキー酔うの早いアル。」
「折角女同士が集まったんだから話し合うことは一つでしょう!私と銀さんの事とかぁ、私とダーリンの事とかぁ…」
「恋バナですねぇ。」
「放置プレイね!?仕方無いわね、付き合ってあげようじゃないの!!」
「恋バナと言えば、前から不思議だったんですよね。銀さんの何処がいいんですか?」
「なぁにお妙さん、嫉妬!?私と銀さんの仲に嫉妬してるのね!?」
「誰が嫉妬なんてしますか。」
「ひっく、実際あの真選組の局長とはどうなんじゃ?」
「ホント困ってるのよねぇ。今年のうちに終わらせなきゃとは思ってるんだけど。なかなかしぶとくて…」
こ、近藤さぁぁぁん!!逃げて、超逃げてぇぇええ!!
「真選組といえば神楽ちゃん、沖田さんととなの?」
「むぐ?何言ってるアルか姉御。あんなドS野郎に私は勿体無いアル!!」
「そんな事言ってられるのも若い内だけよ。まあ、私には銀さんという素敵なダーリンがいるから問題無いんだけれど!」
「花魁の世界でも一定の年齢過ぎればお払い箱でありんす。若ければ客受けも良い。」
「でしょう?」
「そういえば、最近ウチの店に新しい子が入ったんだけど失敗ばかりなの。でも若いし可愛いからってお客さんもニコニコして許しちゃうのよねぇ。」
「それは甚だ疑問だな。守ってあげたいとか、そういうことだろうか。」
「でしょうねぇ?まぁ分からなくもないですけどねぇ。」
「それでも限度があるじゃない?結局その子の尻拭いをするのは私達なんだもの。」
お酒が進み、恋バナから愚痴へと変化していく会話。まさちゃん顔見知り居ないって言っていたのに既に話の輪に入り込んでるんだけど。凄いわ。
そんな時ガラッと開いた個室の扉。そこから現れたのは例に漏れず彼だった。
「そうですよね!!でも安心して下さい!!俺はお妙さん一筋ですから!!」
「若ァァァ!!私だって若一筋ですよ!ほら、こうして写真も持ち歩いてます!!」
「「「「…」」」」
死ねェェエエエ!!といつもの光景になったところにゾロゾロとやってきた男共。
「あれ?神楽ちゃん。」
「銀ちゃん、新八ぃ。何やってるアルか?」
「あ?あー、あれだよあれ。」
「なんか女子会に対抗して男子会を開こう!って近藤さんに誘われて。」
「タダ飯だからってきたんだよ。おーい、ゴリラさっさと…」
銀さんとバチンと目が合った。狼狽える銀さんと何事も無かったように呑み始める私。
この後土方さんと総悟くんも現れて、女子会は宴会と化したのは言うまでも無い。