開会式も終わり、場所は変わって特力系『RPG・アラジンと魔法のランプ』のイベント会場。
蜜柑や美咲の衣装に男共が湧いている。
「特力RPG『アラジンと魔法のランプ』開店!!」
「がんばるぞーっっ」
おーっ!
壁際に体育座りでしばらく見ていたけど、全然客は来ないため、徐々に皆のテンションが下がっていく。これはこれで面白い。けど。
「おい、ユキ〜。なんでお前衣装着てないんだよ。」
「あ!ホンマや!ユキも着ようや!」
矛先がこっちにくるのは面倒臭い。冷めた目で翼を見る。
「…小学生の幼児体型なんか見て何が楽しいんですかー。」
「っ!お前アホか!そういう意味で言った訳じゃねーよ!!」
「はっ!そうか、ごめんそういう趣味の人もいるもんね!」
わざとらしく手を叩いて言う。
「みんなーっっ!!翼ったらねー!!」
「わーっ!!!」
翼をからかいながら思案する。特力の奴等と出会って数日、コイツら(蜜柑含めて)私のこと子供だと思い込んでるからね。身体はともかく、現代でもNARUTOの世界でもいい年だったよ!この世界でも成人したんだぞ!…卒業はしてないけど。
ちょっと悔しくなったのでもっとからかってやることにした。
「まー、いーや。翼ー、衣装ドコ?」
「え?控え室だけど…」
「ちょっと着替えてくるねー。」
後ろで騒ぐ翼と頭が付いてきていない蜜柑を置いて、控え室に足取り軽く行く。
目にもの見せてやる!って言っても今の姿を大人にするだけだけど。20才前くらいでいいかな。
今まで体型はともかく(NARUTO以降、目立たないが筋肉質になった)顔は変わらない。けど小学生や中学生よりは断然大人。
「変化の術!!」
ボンッという音と煙。背は伸び、視線が高くなる。手足も長くなり、久しぶりの姿に気分が上がる。
「あ、服も替えちゃえばよかったかな。」
今の服装は高等部の制服だ。まいっか。用意されている衣装を手に取る。
ちっさ!!
ちょ、キツイ!!
子供サイズだから当たり前なのだが、うわっ胸はみ出す!!…面白いからいっか。そりゃ昔は色とかもやっていたわけで。今更だよね。
ストールや髪飾りをして表に出ていく。
「翼ー。服ちっちゃい。」
その場にいた全員の視線が突き刺さる。あれ、人増えてる。
「お?ナルちゃんだー。いらっしゃーい。」
…誰も何も言わないんだけど。取り敢えず当初の目的どおり、翼に近付いて裾をチョンと引っ張って見上げる。
「翼ー。」
背高いなコイツ。私は何故かどの世界でも伸びない。ミニーちゃんだ。
「ねー、つばさー。」
一番初めに動いたのは蜜柑だった。
「も、もしかしてユキー!?」
気付いてなかったんかい。
「そだよー。」
「なっ!吉田さん!?なんて格好してんのよ!?」
「えー?蜜柑と同じランプの魔神だよ??」
無邪気に首を傾げてみせる。ふはっ。マジで面白いなー「ぶっ!」
何事かと思ったら後ろからナルに服を被せられた。髪がぐしゃぐしゃなんですけどー。ナルを睨む。
「何するのー。」
「いや、もうホント、勘弁して下さい…。」
下を向いて真っ赤になっているナルに笑みが浮かぶ。周りを見ても未だに放心状態もいれば、真っ赤な顔した奴、下を向いて口を抑えてる奴など反応は様々だった。
取り敢えず"子供"という認識からは脱することが出来たみたいなので満足。そのままナルに押されて控え室に戻ったのだった。
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(ユキキレイやったなー。)
(いや、あれは…)
(((反則だろ…!!)))
特別キレイとかじゃなくて、色任務とかをやっとおかげ。どうすれば自分の魅力を引き出せるのか知ってる。媚びるの得意。忍を騙してたんだから一般人には無敵。