12月24日、アリス学園主催のクリスマスパーティーが始まった。学園祭以降なかなか全校生徒が集まる機会がなかったけど、今日は先生も先輩も勢揃い。"舞姫"について最近周りを嗅ぎ廻っているようで、日にちもないし、そろそろ核心して欲しい。いや、一致しないようにしたのは私だけど。
秀ちゃんの挨拶が終わって、周りが騒ぎ始める。仮面舞踏会誰と踊ろう。誰と踊れば目につくかな。
「あ、殿先輩、翼先輩、美咲先輩ーっっ!」
「チビー、可愛いじゃん。」
明良かー。ちょっと弱いかな。
「おやおや、みんな勢ぞろいだねー。」
「鳴海先生ー!」
お、ルカとスミレもいる。然り気無くこの3人ていつも一緒にいるよね。ナルはこの後ペルソナの"腐蝕のアリス"をくらって大変だし。てかナルが持ってるグラスって…
「ナルちゃんナルちゃん。」
「!なに?先輩。先輩も服似合ってますよ?」
服なんてどうでもいい。こっちはいい歳なんだから。チョンチョンと裾を引っ張って見上げる。
「それワイン?」
「え?うん、そうだよ。」
「いーなー。ちょーだい?」
ピタリと止まるナル。翼と明良にも聞こえたらしく、視線を感じる。私だってたまには酒呑みたい。木の葉に居たときは先輩や同僚たちは皆大酒呑みで、ザルも多かった。そういう私も割りと大酒呑みだった。だからそんなんじゃ酔わないよ大丈夫ー。
「ナルちゃん…」
「いやいや駄目だろ。何言ってんだよ!?」
「そーだぞユキ、未成年の飲酒はだなー。」
「明良だってそれお酒でしょ?」
「う…」
「殿…」
「いーじゃん。私ナルの先輩だよー。歳上だよー。」
「うぅ…」
「色も葡萄ジュースと一緒だってー。」
「はぁ、しょうがないですね。」
「!わーい!」
「ただし、内緒ですよ。」
「うんっ!!」
やったね!この後踊るためにも少しテンションをあげたいし。
「おい、ホント大丈夫なのかよ!?」
「うーん、ユキ先輩はなかなか酔わないし大丈夫じゃないかな?」
「呑んだことあんのかよ…。」
「僕はまだ中等部かそこらだったから一杯だけにしてたけど、あの人は凄かったよ。」
「「へぇ…」」
ニコニコ笑いながらワインを呑むユキ。ペース早ぇ。やっぱり呑む姿は慣れているようで、大人なんだなと実感した俺達だった。
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未成年の飲酒は禁止です。